GUZAI3ノートブック

友人であるGUZAI3様の依頼で備忘録を書いています。

「数学ガールの秘密ノート/確率の冒険」を読んだ

数学ガールの秘密ノート/確率の冒険」結城浩(著)

note14.hyuki.net

中高生向けの数学をやさしく学べるシリーズ。今回のテーマは確率。

自身はもともと数学が好きなのだが、例外として「確率」は苦手意識を持っていた。
特に条件付き確率が中々手強い印象だったが、本書を読むことで解消できたと思う。

本書で出てくるキーワード『何が全体か』がとても強力で、これをちゃんと考えれば条件付き確率も怖くない。
自身が高校生のときは早とちりして計算ミスすることが多々あり、まさにテトラちゃんの気持ちになった。

また5章の話は中々難しいものだったが、数学ガール全体で出てくるキーワード『例示は理解の試金石』が強力に作用した。
本書のストーリーに沿って小さい値から試していくことで、最後まで理解することができた。
さらにゲームの一般化のところでは、アルゴリズム動的計画法に通ずるものを感じた。
別方面の勉強が繋がったので、とてもおもしろい。。。

この世の中、確率による印象付けがよく見られるので、そこで本質を見抜けるように知識を付ける必要がある。
そのために、本書は「秘密ノート」シリーズの中でも教養として特におすすめしたい。